オーレックスカセットデッキの部屋

最終更新日1999年5月4日


【概要】

オーレックス(東芝)のカセットデッキです。
【オーレックス半速モードのデッキ】 情報御提供はけんぱん様です。

ALX55

オーレックスPC-X55AD

メタル対応アドレスデッキ PC−X55AD \65,800
2モーターICロジックシンプル&サイレントメカ採用アドレスデッキ。
シンプル&サイレントメカニズムが、アドレス効果をさらに活かす。
メカニズムがシンプルになれば、精度は向上します。
キャプスタン駆動にFGサーボモーター、リール駆動にDCモーターを専用に設けた2モーター方式は、巻き取りとリール駆動をキャプスタン専用モーターで兼用する一般的な2モーター方式に比べメカニズムがよりシンプルに。
さらに駆動系の回転体を減少させると同時に各パーツの精度も向上。
シンプル化を徹底させました(中略)。
ハイパボリック形状の録再用ナローギャップ高性能ASヘッド。
残留磁束密度の極めて高いメタルテープを活かしきるため、最大磁束密度に十分余裕のあるAS(オールセンダスト)ヘッドを採用。
ギャップ長を1.0ミクロンとし高域特性を向上させています(中略)。
音質重視のDC構成録再アンプ。(後略)

【けんぱん様の御意見】
カタログや広告、あるいは本体写真のどこにも書いてありませんが、実は半速モード付きのデッキです。
私もそんな機能が装備されていると知らず、走行系ボタン上部の妙なカバーを見て、当時のオーレックス一連の「不細工」(失礼)だと合点しておりました。
ところがカバーの下には、なんと速度切り替えSWが隠されていたのです。
いろんな客がいじるのか、店頭品のSWカバーは、哀れにもセロハンテープで止めてありました。
adresがあれば半速でも「使える」と言いたかったのでしょうが、とってつけたようなカバーまでして隠そうとした背景があったと想像されます。
よく考えてみれば、2ヘッド機ながらギャップ「長」を3ヘッド機並みの1ミクロンに設定したあたりは、半速時の高域特性の改善を狙った設計だったのかも知れません。
当時はどのメーカーも半年ほどでモデルチェンジしていましたが、X55ADは特に寿命が短かったようで、このカタログの頃、東芝の主力はすでに標準速専用のX45AD(\59,800)に移行しており、半速モードを除けば6千円安いX45ADのほうがスペックは上でした。
それにしてもギャップ「長」といい「メカニズムがシンプルになれば」以下の文章といい、読めば読むほどおかしいですね。

【オーナーの御意見】 情報御提供はtaro miyaoka様です
さて、オーレックスPC−X55ADですが中学生〜高校生の時分に使用しておりました。
オーレックスのシステムコンポにデッキだけ別売で購入。
その後もデッキだけは使いつづけました。
ピークメーターのライトが薄いグリーンで暗所だと非常に見栄えが良く、メーターのガラス部が非常に肉厚でシンプルな割には高級な雰囲気がありました。
音質も透明感があり、特にTDKカセットAD-Sとの相性は抜群でした。
NRは不要でした。
欠点として
1.動作音が大きい。
 再生操作時のヘッド上げ下げの音が極端に大きくバシンと音がします。
 その際の衝撃も大きかったようで何度かアジマスずれが生じたことがありました。
 テープにも悪かったと思います。
 FF REW時もモーター音がけたたましく鳴り響きます。
2.半速機能について
 実際シャーシを開けて初めてフロントカバーの裏にあるSWに気がついたのですが切り替えはできませんでした。
 取説にも 半速機能を説明した文面上に紙を張って修正していました。
3.再生スピードの互換性について
 複数の他社のデッキと比較し、スピードがほんの少し早く、当時透明感の秘密はこれではないかと想像おりました。
 これは同じデッキでも固体差があったかもしれません。
 ただ、半速機能をあきらめた中途半端な?商品ですからこれくらいのおちゃめがあってもよいのかもしれません。
ともかく音質は非常に良かったと記憶しています。
まだ自宅に 取説があるかもしれません。

PT-490

TOSHIBA PT-490 \69,800(73/1)

スイングジャーナル1973年2月号より。
まだオーレックスを名乗る以前のデッキ。
「ドルビーシステム、フルオートリバースメカ、ダイナミックノイズリミッター回路 いちだんとクラスアップした新メカニズム」
オートリバースを早くも採用していた。
テープポジションは3ポジション。
ただし、メタルやフェリクロームには対応していない。
では、どうして3ポジションなのかというと「クロームテープ/Hi-Fiテープ/ノーマルテープ」の3ポジションだったのである。

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