オプトニカカセットデッキの部屋

最終更新日1999年1月3日


【概要】

オプトニカのダブルカセットデッキです。
「オプトニカ?どこのブランドや?」と思った人は若いですね。
これはシャープの音響製品用のブランドでした。

情報御提供はけんぱん様です。

RT
オプトニカ RT−W7 \89,800

厳しく音質を追求するとダブルになった。
録音再生独立Wメカニズム。
音の極限にどこまで迫れるか。
●ワイドギャップ(3μm)録音専用S.Sヘッド&ナローギャップ(0.8μm)再生専用S.Sヘッド搭載
●ダブルドルビーシステム
●ICLヘッドアンプ採用

【けんぱん様の御意見】
クラリオンには悪いのですが、 Wデッキが陽の目を見たのは1980年のオプトニカRT−W7からと言って良いでしょう。
ちょうどメタルテープの登場によって音質が飛躍的に向上した一方、貸レコード屋やウォークマンの出現でカセットが一大ブームを迎えたことと相まって、大手家電であるシャープが出したことが大きかった気がします。
ただし、これもまだ倍速ダビング機構はありません。
RT−W7が結構売れるのを見て、他社にもじわじわ追随の動きが出てきます。
ただ、レコード会社との結びつきが強いメーカーはまだ静観していたぐらいですから、Wデッキそのものがタブー視されかねない存在だったことも窺われます。
前記のコピーの如くRT−W7自体、宣伝ではダビングのための諸機能をあえて伏せていたような感が否定できません。
今、RT−W7を振り返れば、走行系に困難が避けられない3ヘッド化に走らず、カセット本来の2ヘッド構造のまま録音用と再生用のトランスポートを独立させた前代未聞の硬派なデッキだったことが注目されますが、歴史的な意義としては、やはりWデッキを認知させた功績を挙げるべきでしょう。

【筆者より】
シャープはこの後、鬼のようにダブルデッキを推進しました。
究極のダブルデッキはラジカセに採用したツインデッキ機構でしょうか?

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