テクニクスカセットデッキの部屋

最終更新日1999年5月4日


【概要】

テクニクスのカセットデッキです。

情報御提供はけんぱん様です。

Technices
6倍速ダビングデッキ

進化は高速でやってくる。
6倍速編集ダブル、テクニクスから。
RS−B66W \94,800
/より速く、あくまで美しい音質で・・・。
 いま、テクニクスのデッキ技術がテープ編集マニアの夢を鮮やかに実現しました。
 驚異の6倍速編集機能が実現する一段と素早いテープ編集、そしてdbx NR、AXアモルファスヘッドによる優れた音質。
 デッキ未来は、もうここまで加速しています
●新開発シンクロドライブ・メカニズム搭載の6倍速編集Wデッキ
 テープ編集時間を約1/6に短縮する6倍速編集。
 とはいえ、両キャプスタンを駆動するモータに回転数差があっては、その誤差も6倍に拡大されてしまい高精度なテープ編集は望めません。
 このためテクニクスはひとつのモータで両キャプスタンの駆動を行うシンクロドライブ・メカニズムを採用。
 従来のWデッキで問題となっていた両キャプスタン間の回転数誤差を追放して、一段と高精度なテープ編集を可能にしました。
●dbx/ドルビーB・C
 NR&6倍速用AXアモルファスヘッド搭載
 AXアモルファスヘッドの優れた高域特性を大幅にアップした6倍速用ヘッドを開発。
 先進の3NRシステムと共により優れた音質を誇ります。(中略)
/主な定格
●ヘッド・・・消去:ダブルギャップフェライト(Tape2)、再生:AXアモルファス(Tape1)、録音・再生:AXアモルファス(Tape2)
●ワウフラッタ・・・0.06%(W.R.M.S.),±0.12%(W.Peak,EIAJ)
●周波数特性・・・(中略)メタル(EM):20Hz〜21kHz,30Hz〜19kHz±3dB(EIAJ)
●SN比・・・NR off:57dB, Dolby B NR IN:66dB, Dolby C NR IN:72dB, dbx IN:92dB(中略)
●消費電力・・・26W
●外形寸法・・・幅430×高さ110×奥行325mm
●重量・・・6.7kg

【けんぱん様の御意見】
1984年末(?)、ついに6倍速でダビングが可能なデッキ、テクニクスRS−B66Wが発売されました。
ところが松下は、いつの間にかカタログや広告から「6倍速ダビング」の表示を消してしまいます。
写真は86年初頭のカタログからで、左右のキャビンに挟まれた「×6」の表示と、縦に3桁並んだ機械式カウンタが誇らしげですが、記事には6倍速ダビングのことが一言も触れられていませんでした。
前述のテキストは85年3月時点の雑誌広告からの抜粋ですが、86年のカタログ記事の冒頭は「シンクロドライブ・メカニズム搭載。
テープ編集が楽しい多機能ダブルデッキ」になっていました。
6倍速ダビング時の音質を酷評するような記事は見たことがありませんから、やはり規格や著作権保護の観点からモメたのでしょうか?
2倍がOKで6倍がダメ、という理屈も無いような気がします。
松下は翌年、3倍速に落とした(!)Wリバースデッキを出しますが、これも86年のカタログでは一言も触れられていません。
さらに、写真が得られなかったのですが、松下はWデッキを超えるトリプルデッキのラジカセを発売したこともあります。
これも発表直後は大々的に謳ったのですが、あっと言う間に「トリプル」という表示が消えてしまいました。
カタログ写真では隠しようもなかった記憶があるんですが・・・ダブルがOKでトリプルがダメ、なんて変ですね。

【筆者より】
トリプルデッキのラジカセは想像通り、すごい横長でした。

RS-271U

RS-271U \49,800(73/1)
スイングジャーナル1973年2月号の広告より。
上に写っているクロームテープはRT-60C(\900)。
ベルトドライブの1モータメカニズム、テクニクスでは中級機ですが....
なにしろ、当時のテクニクスはダイレクトドライブに絶対の自信を持っていた。
このRS-271Uはベルトドライブだが、上級機RS-275CU(\59,800)はダイレクトドライブ方式で2モーターだった。
なぜ最上位機種を大きく載せていないのかは理解に苦しむところであるのだが。

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