CDウォークマンの部屋

最終更新日2004年06月09日


【概要】

「ウォークマン」とは、ソニー製のヘッドホンカセットステレオの登録商標である。
商標とはいえ、英語の「Walkman」は辞書にも載るほどの世界的にメジャーな単語である。
時々ソニーとは別の会社のヘッドホンステレオに平気で「ウォークマン」と名づけてチラシに掲載されていたりするが、これはあきらかに間違いである。

ヘッドホンステレオ黎明期には「Walkman」にあやかった名前の東芝「Walky」とかも存在したが、今は絶滅している。
余談であるが「Walky」の方が「Walkman」よりも商標登録は早かったそうだ。
製品が出るタイミングでずいぶん印象が異なるものだ。

閑話休題。

それだけソニーのブランド力と「Walkman」本体に魅力があったということだろう。
ソニーではコンパクトカセットテープを使う携帯型オーディオ機器を「Walkman」と呼ぶ。
DATを使う携帯型オーディオ機器は「DAT Walkman」、ミニディスクを使う携帯型オーディオ機器は「MD Walkman」、8ミリビデオカセットを使う携帯型ビデオデッキは「VIDEO Walkman」と称している。
おかげでコンパクトディスクを使う携帯型オーディオ機器の名称を「CD Walkman」と思う人が多い。
しかし、コンパクトディスクの携帯型プレーヤーの商標はなぜか「Discman」なのである。
携帯型オーディオにすべて「Walkman」がつくわけではない。
「Walkman」の名称があまりにも有名になりすぎてしまい、世間ではソニー製の携帯型オーディオ製品はすべて「○○ Walkman」という名前であると思っている人が数多く存在する。
あるテレビ番組では賞品の「Discman」を「CD Walkman」とずっと間違って紹介していた。

しかし、かつてこの「CD Walkman」というネーミングを持ったポータブルコンパクトディスクプレーヤーが存在していたのである。

このモデルはCDシングル(8cm CD)専用のプレーヤーで、D-82という型名で1988年10月の新発売であった。
だとすればCDシングル専用プレーヤーの名前が「CD Walkman」であるのかというとこれがそうでもないのである。
近年、やはりCDシングル専用のプレーヤーを発売しているが、これは「BABY Discman」という名前である。
このBABY Discmanは1997/10現在、まだカタログに載っている。
さらに1997年10月に二代目CD Walkmanが発売された。
視覚的にも機能的にも「Discman」にしか見えないのだが「CD Walkman」を名乗るモデルなので「Discman」と「CD Walkman」のネーミングの違いがますます不透明になってきている。

ソニーはどうやら「Discman」の名を捨てて完全に「CD Walkman」の名前にする模様である。
すでに全ラインナップが「CD Walkman」の名前に変わっている。
あの銘機「D-50」以来のDiscmanの伝統が崩れてしまった。
少々さみしく思う。

というわけで、ここで初代Discman D-50についての特集ページを開設しました。


これが元祖「CDウォークマン」だ!!

SONY D-82
D-82 \22,000(1988/10)

D-82のシンプルにして大胆なスペックを、ご紹介。

330gのコンパクト・ボディ。CDウォークマンと呼ばれる理由が、ここにある。
気軽にどこへでも連れて行けるくらいの小型・軽量でなければ、CDウォークマンとは言えません。
D-82は8センチCD専用の小さな小さなボディ。
しかも充電池を内蔵してもわずか330gという軽さを初めて実現。
まさに歩くCDプレーヤーです。
CDだから、いろんな機能が楽しめる。基本性能をバッチリ搭載したD-82。
(1)スピーディな選曲ができるAMS
(2)早送り/早戻しで音を確かめながら聴きたい場所が探せるミュージックサーチ
(3)ヒットナンバーを何度も繰り返し聴ける1曲リピート
(4)ディスク内の曲を何度でも繰り返す全曲リピート
(5)マイコンまかせで順不同に演奏するシャッフル&シャッフルリピート
アウトドア使用の経済的な充電タイプ
付属の充電池BP-2は、付属の充電器を使って2時間充電で約2時間、再生が可能。
別売DCサプライアダプタDCSA-2 標準価格1,000円(近日発売)と別売ACアダプタAC-D6M 標準価格2,500円を併用すれば、家庭用AC100Vでも使えます。
また、別売のDCSA-2と別売カーバッテリーコードDCC-50 標準価格3,000円と接続してカー電源(12V)でも使用可能。
持ち歩きに便利なリモコン対応
D-82を外で手軽に楽しめる便利なワイヤードリモコンRM-DM2(別売 標準価格3,200円)対応。
D-82本体をバッグに入れた状態でプレイ、ストップ、ポーズ、AMSの各操作が手もとでカンタンに行えます。
先進のインデックスモード搭載
CDソフトに入っているインデックス信号をすばやく検出して頭出しする、インデックスモードも付いています。
その他の機能
ショックで音飛びしてもマイコンが記憶して音飛びした場所から再生する機能付き
ディスクが終了すると電源が自動的に切れるオートパワーオフ機能
誤操作を防止するホールドスイッチ付き
デジタル対応ヘッドホン、充電池、充電器、キャリングポーチも付いています。

本体寸法:幅98.5×高さ32.9×奥行き99.3(mm)
重さ:約330g(充電池装着時)


元祖CDウォークマン登場から9年を経た1997年10月、突如としてソニーから二代目CDウォークマンが発売された。

SONY D-E500
D-E500 \オープン価格

見た目も機能もなにが「Discman」と違いがあるのかさっぱり不明である。


こちらは純粋な「Discman」だが、珍しいモデルなので載せておく。
SONY D-88
ポケットディスクマン D-88 \49,800(1988/10現在)

CDシングルを再生するときは本体内に収まっているが、直径12cmのフルサイズCDを演奏するときは同社のヘリコンポプレーヤー風にディスクがはみ出したまま演奏するものであった。
アナログレコードとは違い、高速で回るコンパクトディスクをむき出しのまま演奏するのだから、うっかり手が触れようものなら間違いなく怪我をすることだろう。
さぞかし危険なものであったと予想される。
現在ならPL法が適用されるので、こんな危ないモデルは発売できないだろう。

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