SL-2100

最終更新日1998年11月9日


資料御提供は広島県在住の伊関様です。

【概要】

すべては映像ファンのために生まれた。
新世紀ハイバンド・ベータハイファイ<SL-2100>。

急速な進化を続けるビジュアル・シーン。
この潮流の中で、ソニーはVTRの可能性を改めて問い直し”ベータマックス”をもとに最新のテクノロジーを投入しました。
こうして生まれたのが<SL-2100>。
磁気記録のプロセスを根本から見つめ直し、機能性・操作性をもドラスティックに革新。
これまでのVTRのイメージを一新するフォルム。
そして、これまで体験したことのないオペレーション感覚......
映像世界の新たなステージはもうそこまできています。

SL-2100 SL-2100 \180,000(90/11)

【さらなる高画質のためのOPT-4ヘッド】

SL-2100には録画用、再生用のヘッドをそれぞれ独立搭載したOPT(オプティマイズド=最適化)-4ヘッドを装備。
記録時にはできるだけ多くの情報をインプット、再生時には微少な信号を効率よくピックアップするというそれぞれの特性に合ったヘッドをダブルアジマス構造で搭載。
この結果、記録/再生それぞれに最適な磁気変換が可能となり、再生出力特性や輝度信号SN比、色信号SN比が向上。
解像度アップにつながっています。
またこのヘッドは、従来モデルで記録したテープにも真価を発揮するなど、数多くの優れた特長を持っています。

【原信号を忠実に再現するビデオDSP回路】

記録時、再生時、それぞれに高精度な信号変換を行うビデオDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)回路を搭載しました。
記録時には、デジタル処理Y/C分離に関わる信号ディレイをはじめとするすべてのロジックを、1チップICによりデジタル処理。
高精度なY/C分離処理を行います。
そして再生時には、時間軸、周波数軸ともに信号に最適化した処理を行うよう、従来の輝度信号用櫛形フィルターを内部プロセッサーがコントロール。
これによりクロストークを抑え、原信号を損なうことなくエッジノイズなどを大幅に低減。
キレの良い鮮やかな映像を再現します。

【解像力を向上させるツインDNフィルター】

輝度信号のエネルギーはFM音声信号をカバーする形で存在しています。
SL-2100では、この部分の情報(ローワー・サイド・バンド)までも最大限に生かしきるため、ツインDNフィルターを搭載。
OPT-4ヘッド、ビデオDSP回路の採用とあいまって、輝度信号における情報量が向上し、細かなディテールの再現性も豊かに、解像力もアップ。
従来のモデルで録画したテープも美しく再生。

【ジッター低減のためのテープスタビライザー】

ヘッドの直前に慣性モーメントの大きいガイドローラーを配し、見かけ上のテープ質量を増大させるとともに、テープ振動を効果的に吸収。
確実なヘッドタッチを実現しました。
この結果、画質に悪影響を及ぼすジッター(画面の揺れ)やクロマ信号の色むらを大幅に低減。
OPT-4ヘッドのメリットを最大限に生かします。

【トラッキング調整のわずらわしさをなくしたAIオートトラッキング】

トラッキングポイントの検出に信号レベルの重心点検出を採用しました。
視感上の美しさを重視し、ソフトを見るたびに調整することなく、美しい映像が楽しめます。

【ビデオ本体との相互情報管理が可能な双方向通信リモコン】

リモコンからコマンド情報が送信されると同時に、モード情報がビデオ本体より再びリモコンに送信。
そしてビデオ本体の状態がリモコンの液晶表示部に表示されるという、人とのインターフェースを考えた双方向通信リモコンRMT-2100を装備。
ビデオ本体から送信される内容は、ビデオの動作情報、ビデオのステイタス情報、タイマー情報など。
また、このリモコンは1ヶ月8番組予約が可能な上、番組予約に便利なカスタムメモリー機能も装備。
よく行う予約に好みのタイトル(カスタムラベル)をつけ、最大6プログラムまでリモコンに記憶させることができます。
※カスタムラベルはアルファベットで最大6文字まで入力できます。

【リモコンの液晶部分で正/逆可変速再生が楽しめる新シャトル】

リモコンのシャトルモードでは、1/10、1/5、標準、2倍速の正/逆可変速再生が可能。
シャトル再生の操作はキーの上を指でなぞるだけ。
指先の直線的な動きで、多彩な映像プレイが楽しめます。

【オリジナルライブラリー作りに便利なビデオ編集機能】

もう1台のソニービデオと組み合わせて、必要な場面だけを選んで簡単につなぎ録りできるシンクロエディットが可能。
さらに、もう1台のビデオデッキから、録画済みテープの任意のスペースに映像とハイファイ音声を挿入できるビデオインサート、ノーマル音声のみが挿入できるオーディオインサート、映像、ハイファイ音声、ノーマル音声のすべてが新たに挿入できるビデオ/オーディオインサートなど、3種のインサート機能も装備しました。
オリジナルのタイトルを入れたり好みのBGMを入れたりと、凝ったライブラリーづくりが楽しめます。

【つなぎ録りがスムーズに行えるツイン・フライングイレースヘッド】

高精度なビデオ編集のために2つの回転消去ヘッドを搭載しました。
これにより編集済みの部分を1フィールド(β1sモード時)ずつ正確に消去でき、つなぎ部分に発生するレインボーノイズや色にじみを抑えます。
インサート編集を行った場合なども、編集ポイント前後の映像を極めたスムーズにつなげることができます。

【高画質ライブラリーのためにBS/GRコントロール機能】

高品位な映像ソース、衛星放送のタイマー録画に便利なBSコントロール機能に加え、ゴーストリダクションチューナーをコントロールするGRコントロール機能を装備しました。
SL-2100側から、あたかも内蔵チューナーのように操作できます。
※ソニーのBSチューナー、GRチューナーで可能。

【テープの頭出しに便利なインデックススキャン/サーチ機能】

テープ上に記録されたインデックス信号を利用して、録画された番組の頭出しが手軽に行える機能です。
インデックススキャンは信号を検出するたびに約10秒間ずつ再生していき、見たい番組の頭出しに便利。
インデックスサーチは希望するインデックス番号をダイレクトに呼び出し、スピーディな頭出しが可能です。

【その他の機能】

●高画質にマッチしたリアルな音質、ベータハイファイ
●スイッチングノイズを低減するオーディオ信号処理IC
●ノーマル音声トラックのノイズリダクションシステム、BNR(ベータノイズリダクション)回路など。

外形寸法:幅466×高さ102×奥行404mm
重量:11.0kg


RMT-2100

全面液晶タッチパネルに多機能を凝縮した双方向通信リモコン。
人とビデオの新たなインターフェースを提案します。


RMT-2100 1
すごいリモコンだ。
モードによってこのように表面が変わって操作する代物であった。
ブラインドタッチが不可能なのでさぞかし使いにくい物であっただろうと思われる。

RMT-2100 2


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