SL-HF900
最終更新日1998年11月9日
【概要】
SL-HF900 \239,800(85/6)
プロのクォリティに迫る高画質・高音質。
プロ感覚の編集機能を満載した<ベータプロ>。
このモデルを見て心ときめくベータファンも多いと思う。
ハイバンドを採用し、民生機初のジョグ/シャトルダイヤルを搭載したモデル。
ただし、フライングイレースヘッド未装備なのが当時、非難が集中した。
D.A.プロ4ヘッド採用。
ソニーは永らく2ヘッドばっかりだったけどひょっとして多ヘッド採用は初か?
よく知らない私である。
自動編集機能も装備。自動編集コントローラーRM-E100(39,800)と組み合わせて8プログラム自動編集が楽しめた。
SL-HF900MK2 \240,000(86/2)
プロを越えるプロが生まれた。
ワイヤレスエディターの装備で更にグレードアップしたベータプロ2。
200円アップしてジョグ/シャトルダイヤル付きのリモコンが付いた。
でもあいかわらずフライングイレースヘッドは未装備だった。
ちなみにハイバンド仕様の一号機
SONY Beta-PRO SL-HF900 \239,800(85/6)
民生機初のジョグ/シャトルダイヤルが光る。
ただ、フライングイレースヘッドが無かったのがビデオマニアに不評だった。
ハイバンド仕様の簡単な解説
ここでは簡単にしか紹介しない。
詳細はちまたの本を参考にしてください。
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●ハイバンドベータ
- 1984年12月に初登場。
解像度を向上させるために従来3.6〜4.8MHzにあったFM輝度信号を800kHz高い方へシフトして4.4〜5.6MHzとしたものである。
ベータではハイファイ化の際に400kHzシフトしているので、ベータハイファイに比べると400kHz高い方へシフトしたことになる。
この結果、FM輝度信号の周波数帯域が従来の3.2MHzから3.4MHzと広くなり、水平解像度も250本から270本に高まった。
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●スーパーハイバンドベータ
- 1986年10月に登場。
ハイバンドベータをさらに400kHzキャリアシフトしたもので、ノーマルベータからは1.2MHzのシフトとなる。
SN比の劣化が目立つため、走行モードはβ1の4.00cm/sに限定される。
解像度280本を実現している。
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●ハイクォリティVHS
- 1985年6月に登場。
画質改善のポイントを解像度ではなく、SN比を大幅に向上させて画像の鮮明度をアップさせることに置いたのがハイクォリティビデオである。
その技術は大きく二つのポイントである。
第一にクリップアップ回路の採用である。
これはホワイトクリップレベル制限を20%拡大して黒から白へ変わる波形の立ち上がり部分の輪郭ぼけを改善したものである。
第二にクリーンビジュアル回路である。
これは直前の水平走査線と実際の水平走査線はほとんど同じである性質を利用してノイズを減らすものである。
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●S-VHS
- 1987年1月に技術発表。
輝度信号と色信号を分離することにより、驚異的な高画質化が実現した。
2MHzのキャリアアップと600kHzの周波数偏移拡大を行い、水平解像度400本を実現した。
SN比向上のためにS-VHSデッキにはS-VHS用とノーマルVHS用のふたつの輝度信号系回路がある。
S-VHSのSは当初はSeparateのSだったらしいが、いつのまにかスーパーVHSと呼ぶようになった。
ロゴマークも当初は現在のものとは違ったマークだったが、どうも他の国の人が登録していたマークと酷似していたため、現在のマークに変わったらしい。
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●EDベータ
- 1987年3月に技術発表。
S-VHSと同じく輝度信号と色信号を分離。
ハイバンドベータよりさらに2.4MHzキャリアアップし、1.3MHzの周波数偏移拡大を行っている。
これにより水平解像度500本を実現しているが、使用には専用のメタルテープが必要である。
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●ハイエイト
- 1988年3月に技術発表。
FMキャリア周波数を2MHzアップ。
2.0MHzまで周波数偏移拡大を行った。
これにより、水平解像度400本を実現している。
使用には専用の高性能テープが必要である。
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●W-VHS
- 1993年1月に技術発表。
色信号と輝度信号を別々のヘッドでいずれもFM記録される点が従来のビデオと根本的に異なる。
懸案だった音声部分にも手を加えられ、ハイファイ音声とPCM音声トラックを持つ。
これらはアフレコも可能である。
使用には専用のメタルテープが必要である。
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