MD discamの部屋

最終更新日2003年04月12日


【概要】

今をときめくゼネラルオーディオの主役であるMiniDisc。
本来は音楽用途であるMiniDiscをデータ記録用に転用した「MD DATA」。
これをさらにビデオ記録用に転用したのが今回ご紹介する「MD discam」である。

撮影した動画・静止画をタッチパネル操作で手軽に編集・加工 MDならではの高速アクセスで見たい画面も素早く再生できる 便利な編集機能搭載のMDビデオカメラ “MD DISCAM”発売 −記憶容量650MBのMD DATA2 ディスク“MD VIEW”も同時発売−

DCM-M1

SONY DCM-M1 \250,000 1999年12月3日発売
MD DATA2 Disc "MD VIEW" MMD-650A \オープン価格

記録メディアとして650MB容量のMD DATA2を採用。
見事に轟沈した。
日立や松下がDVD-RAMを用いたビデオカメラを発売している現在、リメイクすればもしかすると成功するかもしれない。
もちろん本体がDVD-RAMカメラより小さくなければ意味がないが。

まずはソニーマーケティングのニュースリリースから特長を見てみよう。

 1992年の発売以来、音楽用MDは、携帯性・高音質・高速アクセスといった特長により、携帯用から車載用まで幅広い用途で市場が拡大し、ハードウェアの業界出荷は全世界で累計2,000万台に達しています(当社推定)。
 このたび当社は、身近な記憶媒体となったMDの高容量化を図るとともに動画撮影用途のメディアとして業界で初めてビデオカメラに採用し、MDの新たなアプリケーションを提案いたします。
 さらに今後は、音楽から映像、データに至る分野で携帯性・高速アクセスといったMDの特性を訴求することによりさらなる普及促進を図り、お客様が様々なスタイルでMDをお楽しみいただける“MDワールド”を展開してまいります。
 『DCM−M1』は、撮影した映像をより便利に楽しく活用していただくために、カメラ本体に多彩な再生・編集機能を搭載しているのが最大の特長です。
 撮影した映像をインデックス一覧画面で素早く検索、付属の入力ペンでタッチするだけで、早送り/巻き戻しの必要がなくお好みの映像の再生ができます。
 加えて、コマ送り/コマ戻しや、スロー再生、2画面比較なども撮影したその場ですぐにご覧になれるので、スポーツのフォームチェックなどに便利です。
 また本機は、パソコンなど他の機器と接続することなく本体だけで手軽に映像の編集・加工ができます。
 画面の指示に従いペンタッチしていくだけで、音楽用MDでおなじみのトラック削除/分割や並べ替えをはじめとし、フレーム単位で映像を取りだしたり(トリミング)、シーンチェンジ(映像場面の切り替え)やモノトーンなどのエフェクトの設定、タイトルの挿入などの多彩な機能を利用し、オリジナルの映像作品が簡単に作成できます。
 さらに、フルカラーのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を採用しているため、分かりやすくスムーズに操作を進められます。
 なお本機は、画像圧縮技術としてMPEG2を採用し、『MMD−650A』に動画で最大20分、静止画で約4,500枚、音声で最大260分を記録することができます。
 また、録音済み音楽用MDの再生機能も搭載しています。

どうです?この文書。
録音時間以外、テープ媒体を用いるビデオカメラの弱点をすべて克服している夢のような特長のように読みとれませんか?
この文を読む限りでは、私は非常に魅力的に思えます。
だがいかんせん、価格が高すぎた。
それに99年の段階で20分しか記録時間がないのも痛かった。
ビデオCD規格でLPモードでようやく20分。
画質は見たことはないがなんとなく想像がつく。
MD DATA2もこのカメラ以外に展開されることがなくマイナーなままその一生を終えようとしている。

DCM-M1のスペック

形  式: ミニディスクデジタルAVシステム
映像信号: NTSCカラー、EIAJ標準方式
ファインダー: 電子ビューファインダー:カラー11.3万画素
撮像素子: 1/4インチCCD撮像素子  約68万画素(有効34万画素)
ズームレンズ: 10倍(光学)、40倍(デジタル)
焦点距離: f = 3.3〜33mm(35mmカメラ換算では42〜420mm) F1.7〜2.2
被写体照度範囲: 11〜100,000ルクス
データ圧縮方式: MPEG2方式(映像)、ATRAC方式(音声)
画像データ形式: VideoMD準拠 主画面:704×480、インデックス:176×112
使用可能ディスク: MD DATA2ディスク(録画・再生)/音楽用MDディスク(再生のみ)
録画/再生時間: MD DATA2ディスク(動画録画時)
        LP:最大20分/SP:最大10分/VP:13〜20分
録音/再生時間: MD DATA2ディスク(インタビュー録音時)最大260分
        音楽用MDディスク(再生のみ)最大160分(MDW-80使用、モノラル録音ディスク再生時)
           最大80分(MDW-80使用、ステレオ録音ディスク再生時)
記録枚数: (静止画のみ記録時)最大4,500枚(Mpeg2 Intra-Picture採用)
記録方式: レーザーストローブ磁界変調方式
再生読み取り方式: 非接触光学読み取り(半導体レーザー使用)
液晶画面:(タッチパネル付)
画面サイズ: 3.5型
使用液晶パネル: TFT(薄膜トランジスタアクティブマトリクス)駆動
総ドット数: 184,580ドット(横839×縦220)
電源部、その他: 電源電圧 バッテリー挿入口入力7.2V
消費電力 ファインダー使用でのカメラ録画時:SPモード 7.0W
液晶画面使用でのカメラ録画時:SPモード 8.0W
動作温度: 0℃〜+40℃
外形寸法: 74×111×118mm(幅×高さ×奥行き)(最大突起部含まず)
本体質量: 約680g(バッテリー、ディスク含まず)
撮影時総質量: 約790g(バッテリー、ディスク含む)
音 声
チャンネル数: ステレオ2チャンネル
サンプリング周波数: 44.1kHz
周波数特性: 20〜20,000Hz ±3dB
ワウフラッター: 測定限界値以下
入出力端子
S映像出力端子: 4ピンミニDIN(1)
輝度信号:1Vp-p、75Ω不平衡、同期負
色信号:0.286Vp-p、75Ω不平衡
映像/音声出力端子: 特殊ステレオミニジャック(1)
映像:1Vp-p、75Ω不平衡、同期負
音声:規定出力レベル 194mV(10kΩ負荷時)
ヘッドホン端子: ステレオミニジャック(φ3.5) (1)
マイク入力端子: ステレオミニジャック(φ3.5) (1) 規定入力レベル 0.388mV、DC2.4V
規定入力レベル: 0.388mV、DC2.4V
入力インピーダンス6.8kΩ
REMOTE端子: ステレオミニミニジャック(φ2.5) (1)
LINE IN端子
(付属接続コード) ステレオミニジャック(φ3.5) (1)
規定入力レベル194mV、入力インピーダンス47kΩ以上
10BASE-T
(付属接続コード) 8ピンモジュラージャック(1)


製造終了からまだ間が空いていないのでまだソニーの公式Webに詳細情報が載っている。
http://www.sony.co.jp/Products/mddiscam/
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