1000ZXL

最終更新日1998年5月24日


【概要】

資料御提供は笠原様です。

Nakamichiのプレステージ「1000」の第二世代。
A.B.L.E./RAMMコンピューターの導入により、18〜25,000Hz±3deBの特性と、プレイバックのフルオートマティック化を実現しました。

1973年の誕生以来7年間、世界のカセットデッキのリファレンスとして君臨し続けたモデル1000。
Nakamichiの象徴ともいえる存在です。
その1000も磁気テープの変遷や電子テクノロジーの進歩を背景に、新しい生命を獲得する土壌が十分に整ったと私たちは判断し、リファインに取り組みました。
こうして誕生したのが1000ZXL、および、そのカスタムモデル1000ZXL Limitedです。
Nakamichiが「1000」の名を与える以上、音質的にも、使い勝手の意味からも、あらゆる点で「世界最高」でありたいという意志を十二分に反映したつもりです。

1000ZXL
1000ZXL Computing Cassette Deck \550,000(80/10)

1000ZXLは、Nakamichiの最高級デッキにふさわしく、完全ディスクリート3ヘッドや、クリスタロイヘッドのヘッドテクノロジー、周波数分散型ダブルキャプスタン方式を採用したメカニズム系など、デッキの基本パートはNakamichiのすべてを注ぎ込んだ高度な内容になっています。
しかし、1000ZXLを語るとき、次の二つの大きなポイントを見逃すわけにはいきません。
A.B.L.E.コンピューターと、RAMMコンピューターの搭載による、音質、操作性の両面にわたる飛躍的な進歩です。
A.B.L.E.は、Azimuth,Bias,Level,Equalizerの頭文字を組み合わせた名称で、録音ヘッドのアジマス、録音バイアス、録音再生レベル、録音イコライザーを自動調整する画期的なシステム。
しかも、調整されたコンディションはアジマスを除きメモリーできるため、同種のテープを使うときは、アジマス調整のみで調整完了となります。
現在市販されているすべてのテープに対応できるばかりか、将来登場するであろうテープをも考慮し、18〜25,000Hz±3dB(20〜20,000Hz±0.75dB)の驚異的なレスポンスを実現します。
一方RAMMは、Random Access Music Memoryの略で、コードメモリーによる自動再生システム。
コード化は15のポイントで、合計30曲までのメモリー再生が行えるほか、曲中の1パートだけをリピートさせるといった芸当も自由自在。
極めて自由度に富んだシステムといえます。
また、RAMMのメモリー機能は、再生イコライザー(70μs/120μs)およびノイズリダクションのin/out、またはNR-100等の外部接続のノイズリダクションを使用しているかの選択までもカバーします。
これにより、プレイバック時のほぼ完璧なフルオートマティック化が実現できたといってもいいでしょう。
なお、別売RM-300の使用で、RAMM操作を含むリモートコントロールが可能です。


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