700ZXL/700ZXE

最終更新日1998年5月24日


【概要】

資料御提供は笠原様です。

1000ZXLに迫るクォリティーを、美しいフォルムのうちに秘めた二つの「700」。
Nakamichiのラグジュアリー精神を凝縮しています。

「機能美とハイクォリティーの貴重な出会い」
このポリシーの元に、高次元のフォルムの完成を目指して生み出されたNakamichi700。
その第2世代として誕生したのが「700ZXL」「700ZXE」の2モデルです。
A.B.L.E.、RAMMシステムの塔載により、性能、操作性の両面で著しい進歩を見せる700ZXL。
そして、上級モデル700ZXLとほぼ同等の性能をクリアーし、機能をシンプル化し、よりポピュラリティーの高い存在として登場した700ZXE。
いずれもハイエンドのテープファンに、ラグジュアリーな手応えと選ぶ楽しさをお届けするはずです。

700ZXL
700ZXL Computing Cassette Deck \450,000(82/10)

すべてのテープに対してベストコンディションを自動設定するA.B.L.E.、そして、30曲までのメモリー再生システムRAMMを搭載。
性能と操作性の新次元を拓きます。

700ZXLは、その端整で美しいフォルムの中に、性能、操作性のあらゆる面で、最高級モデル「1000ZXL」に匹敵する内容を秘めています。
Nakamichiデッキ・テクノロジーの粋を集めた、完全ディスクリート・3ヘッド方式や、トランスポートメカニズムなど、基本パートの高い完成度、そして、何といっても1000ZXLをほぼ全面的に受け継ぐ、最新電子テクノロジーの成果A.B.L.E.、RAMMシステムの塔載がもっとも大きな特長といえましょう。
さて、A.B.L.E.オートキャリブレーションプロセッサーは、各種カセットテープに最適な録音ヘッドのアジマス(垂直性)、バイアス電流、録音再生レベル、そして録音イコライザーの調整を全て自動的に行うシステムです。
また、1度調整したアジマスを除くデータはメモリー可能で、次に同種のテープを使用する場合はアジマス調整のみで調整完了です。
1000ZXLのA.B.L.E.との相違点は、あらかじめノーマル系(EX)、クローム系(SX)、メタル系(ZX)のテープセレクターによってセッティングが必要な点。
これによって現存するあらゆるテープをカバーし、18〜24,000Hz±3dB(20〜20,000Hz±1.5dB)の高度な特性を実現します。
続いてRAMMは、コードメモリーによるユニークな選曲システム。
コード化は15のポイントで、30曲までのプログラム再生が行え、曲間検出方式でないため、曲中の1パートのリピート再生も行えます。
また、録音時に設定した再生イコライザーの時定数(70μs/120μs)、および、ノイズリダクションのin/outまたはNR-100等の外部接続ノイズリダクションを使用しているか、の情報を同時に記録。
これにより、プレイバック時のほぼ完璧なフルオートマティック化が実現できたといえます。
なお、別売RM-300の使用で、RAMM操作を含むリモートコントロールが可能です。

700ZXE
700ZXE Auto Tuning Cassette Deck \350,000(82/10)

使用するテープに適したアジマス、バイアス、レベルを自動設定し、18〜23,000Hz±3dBの高度な特性を実現。
そして、1曲選曲のRAMMを装備しています。

700ZXEは、700ZXLのデザインポリシーと高度な性能を可能な限り受け継ぎながら、機能のシンプル化を計ったモデルです。
そのラグジュアリーな存在感に加えて、高いポピュラリティーが大きな魅力となっています。
完全ディスクリート3ヘッド方式。
メカニズムなど基本パートは700ZXLとまったく同一。
機能もシンプル化したとはいえ、オートキャリブレーションプロセッサーや、1曲選曲のRAMM機能を搭載するなど、操作性を向上させる配慮を忘れていません。
それでは700ZXEの最大の特長、オートキャリブレーションプロセッサーからご説明しましょう。
これは、録音ヘッドのアジマス(垂直性)、バイアス電流、録音再生レベルの複雑な調整を全て自動的に行うシステムです。
ノーマル系(EX)、クローム系(SX)、メタル系(ZX)のテープセレクターにより、使用テープのポジションを選び、再生イコライザーポジション(70μs/120μs)をセットすれば、あとは全て自動調整。
厳密を極めた調整により、使用テープに即したベストコンディションが選び出され、18〜23,000Hz±3dB(20〜20,000Hz±2dB)というカセットの常識を破る特性を実現します。
また、こうして調整されたバイアス電流、録音再生レベルのデータは、次の調整オペレーションを行うまで、メモリーされ、タイマー録音時に電源offでデータが消滅してしまう心配もありません。
次にRAMM機能。
これは9曲までパスして、任意の曲の頭出しを極めてスピーディーに行える自動選曲システムです。
また、700ZXEには、ドルビーBタイプNRを内蔵したほか、外部ノイズリダクション専用の"EXT"端子を設置。
ドルビーCタイプNRプロセッサー「NR-100」や「High-Com2」などを簡単に接続できます。
もちろん別売のRM-200の使用でRAMM操作を含むリモートコントロールが可能です。


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