DRAGON

最終更新日1998年5月24日


【概要】

資料御提供は笠原様です。

おそらくカセットデッキ最後の技術革新=再生ヘッドの自動アジマス調整を実現しました。
どんなテープを再生しても、ぴたりベストに。
オートリバースしても音はまったく変わりません。

DRAGON
DRAGON Auto Reverse Cassette Deck \278,000(82/10)

ダブルキャプスタン/ダブルダイレクトドライブの超高級再生リバースデッキです。

アジマス(ヘッドの垂直性)が音質に与える影響は大きく、Nakamichiもお届けしているすべてのデッキについて、何らかの形でアジマス対策を施しています。
しかし、これらは録音ヘッドによるもので究極的には再生ヘッドの自動アジマス調整が理想とされます。
それは、どのようなテープを使っても、常に確実に超高域までの再生が可能になるからなのです。
つまり、市販のミュージックテープも、友人から借りたテープも、ハーフが多少変形を起こしたテープも、自動的に良い音で再生できることになります。
さらに、オートリバース機ではテープ走行方向の正逆でアジマスの誤差が倍になるため、音が極端に変わったりすることがありますが、この問題もまったく無くなってしまいます。
そんなわけでNakamichiは再生ヘッドの自動アジマス調整の研究を続け、このほど開発に成功。
NAAC(Nakamichi Auto Azimuth Correction)システムと名づけるとともに、NAACシステム採用のデッキとして、1000ZXLとはまた違った意味で高級カセットデッキの決定版といえるモデルを誕生させました。
それが「DRAGON」なのです。
このデッキは、世界最初の3ヘッドオートリバース機とすることでNAACを最大限に生かし、さらにスーパーリニアトルクモーターによるダブルダイレクトドライブ方式とすることで、ワウフラッターの低減とリバース方向についても安定したテープ走行を確保するという一石二鳥の効果を得ています。
なお、リバースは3ヘッドによる高品位を確実に得るために、再生のみとしました。
このほか、キャリブレーション機能としては、バイアスLR、録音再生レベルLRを、テープごとに調整できるようにしています。
これによって極めて複雑な動作をするドルビーCタイプNRの効果をフルに引き出せることは、改めて、申し上げるまでもないでしょう。
このDRAGONは、現在までのNakamichiカセットデッキ技術の集大成ともいえるものですから、ヘッド、メカニズム、アンプなどに関する考え方は基本的に変わらず(再生イコライザーアンプは、6組も入っているので、ちょっと違いますが)、マイクロプロセッサーとメカニズムが対話して、リアルタイムにモータードライブするシステムもZX-9などと同じです。
カセットテープとは思えない音質と、カセットデッキとは思えない操作性・操作感を存分にお楽しみください。


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