DENONテープ

最終更新日1998年9月6日


【概要】 前半の資料御提供はけんぱん様です。

ちょっと前までかなりポピュラーだったデンオンブランド。
今はもう昔.....

DX5 1

【けんぱん様のご意見】
日本コロムビアのカセットテープ本格参入はDX3とDX5からでした(それ以前は1Hと3N?)。
パッケージは人目を引くのに工夫を凝らすことが多いのですが、初代のDX3とDX5は、後日加わるDX7も含め、業務用の臭いが色濃く漂うデザインでした。
当時のDENONのアナログプレーヤやオープンリールデッキに通ずるものがあった気がします。

DX5 2

デンオン DX5

 Fe-Cr position(EQ=70μs)
 DX5シリーズ、Fe-Crタイプの「音楽専用」ダブルコーティング・テープです。
 これまでの中域の特性を改善し、低域から高域にいたるまでバランスのよい特性を実現、DENON独自の優れた磁気録音テープ技術を駆使して、歪率の低減化と広いダイナミックレンジ化を図りました。
 特に従来においては見過ごされていた、楽音信号と類似した入力信号を用いての動的歪み(二階堂歪み)の測定法を採り入れ、「音楽専用」にふさわしく、聴感上のクォリティーも飛躍的に向上させました。
 再生イコライザーの時定数70μsのメリットを生かしたDXシリーズのFe-Crタイプ。
 従来の二層塗り(ダブルコーティング)テープは、カセットの特性上の弱点であった高域特性を改善し、カセットの限界を広げることに大きなメリットをもたらせましたが、その反面、音楽成分にとってもっとも重要である中高域で感度が低下する傾向がありました。
 DX5シリーズでは、その弱点をカバーし、低域から高域までの幅広い周波数帯域において素直な特性を引き出すため、DENON独自の二層塗り技術を駆使して、下層には残留磁束密度の大きな磁性酸化鉄(ガンマヘマタイト)を用いて低音域の感度を大きく取り、上層には高保磁力磁性酸化鉄(コバルトドープ型)を磁性材とし、しかも上層・下層の隣接面の特殊接着技術を採用することによって、低域から高域まで歪みの少ない、ダイナミックレンジの広いテープを開発しました。

【けんぱん様のご意見】
記事に比べて大きすぎるため、ハーフの写真はパスします。
ハーフに貼られたステッカーも、真っ黒けの背景に文字のみという、全く一般受けしそうにないものでした。
巻き取りの「スムーズな重さ」は当時、マクセルと双璧だったように思います。
初代DX3とDX5の46分テープは登場後すぐに姿を消し、同価格の50分テープ(おそらく業界初)に置き換えられてしまったので、貴重な写真と言えるかもしれません。


後半の資料御提供は星自由人様です。

DX7 1

DX7 2

1977年頃の作品と思われます。(想像)
詳細不明。


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