ナショナルのラジカセの部屋

最終更新日2001年8月28日


【概要】

ここでは松下電器製ラジカセをご紹介しましょう。
「National」ブランドのラジカセはナショナルショップしかない小さな田舎町に生まれ育った私にとってあこがれの存在でした。
※MAC18の画像をお持ちの方、よろしければその画像を使わせてください。

【情報御提供はけんぱん様です】

National RQ-549 HiFiMAC RQ-549 \33,500(1977年頃?)
原音の迫力をありのまま録再
●フリーエッジウーハ、ドーム型ツィータのウェイスピーカ
●2.2Wの大出力
●ミキシング録再OK
●ワンタッチ録音
●一時停止機構
●わかりやすい日本語表示

一応「ハイファイMAC」を名乗っているが、実際には入門機。
後述のRQ-568の廉価バージョン。

 

 

National RQ-558 HiFiMAC RQ-558 \37,800(1977年頃?)
4Wの迫力、2スピーカがうなる
●実用最大出力4Wを実現
●フリーエッジウーハ、ドーム型ツィータの2ウェイスピーカ
●タイマースタンバイ機構
●リワインドオートプレイ機構(巻き戻し自動再生)

これもRQ-568の廉価バージョン。
ただし、型番を見てもわかるように名機568の直系モデルと思われる。
意外にいい音を鳴らしてくれていた。

 

 

National RQ-568 HiFiMAC RQ-568 \45,800(1977年頃?)
コンポの音質に迫る初めての3ウェイ
●18cmウーハ、6.5cmスコーカ、3cmツィータの3ウェイスピーカシステムを塔載
●語学の反復練習やミュージックテープ鑑賞に威力を発揮するメモリー自動再生機構
●タイマースタンバイ機構内蔵
●アクセサリー取付け穴採用
●フェイドイン、フェイドアウト機構

【けんぱん様の御意見】
大口径スピーカの松下HiFi−Mac
主流がステレオ機に移行する直前、松下は18cmという大口径スピーカーを装備した音質追求型のモノラルラジカセを何機種かラインアップしていました。
私が所有していたのは2ウェイSPの「Power MAC」でしたが、すぐ後に出た3ウェイSPの初代「Hi-Fi MAC」にパワーで負けてしまい、悲しかったのを覚えています。
機能面は比較的シンプルだった松下のモノラルラジカセでしたが、初代「Hi-Fi MAC」は重装備でした。

【筆者より】
初代Hi-Fi MAC RQ-568を所有していました。
泣けました。
こいつはソニーのスタジオ1980マーク2にも引けを取らないほどの多機能ぶりで、クロームテープも使えて便利でした。
ラジオの性能が異様に高性能で、熊本にいながら北海道のHBCラジオが受信できたのには驚きました。
東京のTBSラジオも受信に成功していました。
ところで18cmスピーカーを装備したラジカセはMac18といいます。
テレビのCMではがきデカのこまわりくん似の男が実写で学生服を着て登場していました。


 

 

National RQ-552 RQ-552 \39,800(1976年頃?)
この時代のナショナルラジカセには珍しく、テープの頭出し機構が付いていた。
なぜかこの時代のナショナルラジカセは機能面では他社に遅れをとっていた。
でも、その分丈夫だったみたいで、我が家のナショナルラジカセはノントラブルでしたが、友人の東芝や日立の製品はトラブル続きでした。

 

 

National RQ-556 RQ-556 \39,800(1976年頃?)
【けんぱん様の御意見】
ワイヤレスリモコンのついた松下Mac
モノラルラジカセ全盛期の松下のカタログからです。
当時、オーディオマニアにマックと言えば、ベテランは米国のアンプを思い出し、初心者は松下のラジカセを考えました(?)。
ワイヤレスマイクに、テープのポーズ等ができるリモコンがついた2機種を示しますが、これより1世代前にもこのテの機種があり、ベストセラーだった記憶があります。
今、最も安いCDラジカセは1万円もしませんが、この時代のラジカセにはきちんとテープカウンタがついていた他、イヤホンやデモテープ、消去プラグが付属していたことが判ります。

【筆者より】
消去プラグとはテープを消去する際にマイクプラグに差し込むプラグです。
こいつをマイクに差し込んでおくと録音入力がマイクに切り替わるのですが、ただのプラグだけですので音は記録されないという優れもの(?)でした。
リモコンMAC、これまた兄が所有していました。
FM電波を使用するワイヤレスマイクを装備していました。
本体に装着するとそのまま内蔵マイクになるという優れものでした。
ワイヤレスオペレーションとはマイクのON/OFFでテープの進行も制御するというものです。
具体的にはマイクON中はテープ走行、OFFで停止、再びONにするとテープが走り出すというものです。
テープホルダー下部の緑と赤のランプはテープの走行と停止を表します。
なにしろFM波ですから、ラジオのチューニングダイヤルをずらしたり合わせたりするとワイヤレスオペレーションと同様の効果を試すことができました。
何の役にも立たないテクニックですけど。(^_^;)

 

 

station

【けんぱん様の御意見】
80年頃の第1次ラジカセ大艦巨砲主義時代は、松下/シャープ/マランツの3社で極められた、というのが私感です。
これは80年12月の新製品パンフから松下の旗艦「STATION」。
センダストヘッドにシンセサイザーチューナ、アンビエンス回路内蔵と言う構成は、定価約15万円弱の、これでもポータブル。
当時、体調を崩した長岡鉄男氏が病床で巨大ラジカセのスクランブルテストを行い、「病院食も馴れれば美味しくなるが、ラジカセばかり聴いているといい音に聞こえてくる・・・」と言っていたような記憶は曖昧で、定価約10万円の弟機のことだったかもしれません。


【筆者より】
松下が作るとこうなる。
無骨なシャープのラジカセとは違い、デザインは松下がよかった。
このサイズとなるととてもポータブルとは呼べないと思うが、強引な時代だったものだ。


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