サンヨーのラジカセの部屋

最終更新日1999年5月23日


【概要】

第二次世界大戦において英国不沈艦プリンス・オブ・ウェールズを沈めたのは日本の航空機を中心とした機動部隊。
これにより大鑑巨砲の時代は終わりを告げ、航空力が海戦においても優劣を決することになった。
ラジカセ界において大鑑巨砲の時代を打ち崩したのが三洋電機のU4。
ここでは三洋最大のヒット作、U4をご紹介しましょう。

【情報御提供はけんぱん様です】

U4 三洋 MR-U4B(ブラック)・S(シルバー) \43,800
FM(ワイド)・FMステレオ/AM2バンドラジオ内蔵

●携帯性を重視、しかも、豊かな臨場感のステレオサウンド
●ミキシング専用ボリューム・端子の採用でミキシング録音・再生が可能
●デッキとして使える録音・再生端子を装備
●テレビ(1〜3ch)音声が聴取できるFMワイドバンド採用
●テープを大切に扱うソフトイジェクト機構
●キュー/レビュー機構、クイックレビュー、スリープ機構装備
●出力 1.7W×2(EIAJ/DC)
●スピーカー 9.2cm×2
●電源 電池(単2×5)、電灯線、別売のカーバッテリーアダプター(CBA-07 \3,400円9Vにて使用)の使用で3電源も可能
●消費電力 7W
●寸法 幅380×高さ120×奥行72mm(つまみ等突起物含まず)
●重量 2.3kg(電池含む)
●別売キャリングケース SB-U4 \1,800 ショルダーベルト SB-U48ELT \750
(全国放送教育研究会連盟認定 認定番号GC-05-11)

【けんぱん様の御意見】
三洋艦隊の小型駆逐艦U4。
79年12月のカタログからで、すでにmark 2もリリースされておりました。
U4といえば赤いパネルのモデルが印象的ですが、このカタログを見る限り、赤モデルはmark 2からだったようです。
もう一つ、意外に思ったのは、この時点ですでに世界中でSANYOの名を轟かせる大ヒットシリーズだったはずですけれども、カタログ表紙を飾ったのは他社並みの巨大機。
メタル対応となったmark 3以後になってようやく、美女とU4が表紙を飾るカタログが続き、自社を含む各社の巨艦を駆逐しました。

【筆者より】
もともと三洋電機は「REC」シリーズとしてラジカセラインナップが充実していました。
けんぱんさんもご指摘の通り、70年代末期は大型ラジカセの最盛期。
三洋としても時代の波に乗っていたわけです。
U4も影に隠れていたわけですが、その後の「必要にして十分」な機能を備えたコンパクトさが見直され大ヒットとなります。
カラーバリエーションをつけたラジカセでヒットしたのはU4からでしょうか?
ほとんど同じ頃、ソニーのベータビデオ・SL-B3が同じくカラーバリエーションでヒットしたのも興味深いです。


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