SONYテープの部屋

最終更新日1998年9月6日


【概要】 資料御提供はけんぱん様です。

ローノイズカセット

Low noise

ローノイズカセットは、手軽にお使いいただける標準タイプです。
ダイナミックレンジも広く、音楽録音、会話録音etcと、使用目的を選ばず、幅広い分野で高性能ぶりを発揮します。
紙ケース入りのエコノミータイプと、保存に便利なプラスチックケース入りの2種類そろっています。
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HFカセット

HF

中音から低音まで、誇張の無い忠実な再生音が魅力のHFカセットは、音楽録音専用の標準タイプ。
ずっしりと響く重低音の迫力に、その特長があります。
また、高性能微粒子磁性粉を採用、安定した周波数特性と広いダイナミックレンジで、原音を歪めずにゆとりある録音・再生がOK。
その性能の良さで、FM放送のエアチェックファンに広く愛用されています。
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CRカセット

CR

CRカセットは、音質の向上に理想的な磁性体といわれる、高保磁力磁性体を採用した、高性能の音楽録音専用カセットです。
特に高音の描写に優れ、カセットでは忠実な再現が難しいといわれるシンバルも、歪みなくすっきりと再生。
優れた高域特性の結果、中低音の高い周波数成分の再現性も高まるので、音全体に潤いとみずみずしさが広がる、オープンリールに迫る音質のカセットです。

Duadカセット

Duad

上層には高音の冴えがすばらしい高保磁力磁性体を、それぞれの磁性体の良さを巧みに引き出し、忠実な原音再生を目指して生まれた、高性能の二層塗りテープです。
二層塗りにより、全域にわたってダイナミックレンジが飛躍に向上。
周波数特性も格段に幅広くなったため、従来のカセットをはるかに忍ぶ豊かな音の広がりが生まれました。

【けんぱん様の御意見】
記念すべき世界初のフェリクローム・テープ(死語)初代Duadは、音が良くてもドロップアウトの多いのが悩みでした。
2層塗り技術はその後安定し、2代目Duadや、TYPE 3以外の他社製品(DENON DXシリーズやTDK SA-X、AXIA DCシリーズなど)で効果を上げました。
ハーフは黒の濃いスモークが入った半透明素材で、当時のソニーカセットは最も安い名無しのテープ(LN)とDuadが透明素材のハーフだったわけです。
また、当時のソニーカセットのカラーリングはモデル毎に決まっていたのではなく、テープの長さを表していました。
今だったら何色必要でしょうかねえ。
覚えるのも大変だし。

オープンリールテープ

DUADテープ

Duad

世界で初めてオープンリールテープに二層塗りという高度な塗布技術を採用した、高級音楽用テープです。
二層塗りの結果、一般のテープに比べて周波数特性が驚異的に伸びたため、低音から高音まで、無理なく忠実に再現。
また、ダイナミックレンジが全周波数帯域で飛躍的に広がっていますので、ノイズが少なく、豊かな音の広がりをお楽しみいただけます。
SLH

けんぱん様の御意見
オープンリールのDuadは、当時のソニーカセットと違い、モデル毎のカラーリングでした。
磁性体の剥げがひどかった初期のDuadを縦置きのオープンデッキで多用していた私の先輩は、床を真っ茶色にしてしまい、鉄道の線路脇みたいだったそうです。
追って登場したエルカセットでは安定していたのかどうか、知りません。
さすがに8トラのDuadは登場しませんでした。
なぜなら、テープに負担がかかるエンドレス構造の8トラ・テープをDuadにすると、ハーフ内が剥げ落ちた磁性体で粉を吹いたようになるからです(嘘)。

cassette

【けんぱん様の御意見】
2代目Duadの登場は昭和53年春。
「オーディオ考古学」のページにすでに写真がありますので画像の価値はありませんが、他のモデルと比較すれば、2代目は録音時間によってカラーリングが決まっていた従来のデザインを脱し、ソニーで初めて中身の見えるパッケージを採用したモデルだったことがわかります。
このパッケージの採用は、DPメカ・ハーフへのモデルチェンジと同時でした。
隣に見えるハイポジ用テープがまだ二酸化クロム磁性体のCRですから、Duadはソニーで初めて酸化鉄磁性体を70μS用に実用化したテープだったこともわかります。
この後、他のカセットも続々とDPメカへモデルチェンジ(TYPE 2:JHF、TYPE 1:AHF,BHF,CHF)されますが、これらがさらに新しいハーフへとモデルチェンジを重ねてもDuadはとり残され、DPメカを搭載する最後のテープは結局2代目Duadでした。

component

【けんぱん様の御意見】
なんと、ELカセットEL−5を組み込んだシステムコンポーネント「BC」の写真です。
シスコンというよりはソニーの単体コンポのセット販売で、数多くのバリエーションがありました。
ただ、パルス電源アンプTA−F4や格子模様のスピーカSS−V2は、当時のソニー製単品コンポの最も低価格帯を成す製品で、EL−5は釣り合わない気もします。
ELカセを含め、「BC」は面白いオプションが多いシリーズでした。
EIAタイプのラックとハンドルが流行ったのもこの頃ですし、TVチューナVT−M5は小型白黒ブラウン管を内蔵して左右の音声信号波形を重ねて映すことができる製品でした。
アナログ2窓式のオーディオタイマーや、77、78年のカセットデッキのベストセラーTC−K5も懐かしい顔です。

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