ツインカムWラジカセの部屋
最終更新日2000年06月24日
【概要】
ここではツインカムWラジカセをご紹介しましょう。
「ツインカム」とはシャープが開発した(と、思われるが真相は不明)新しいダブルカセット方式。
1本の回転軸を長くし、2本のカセットを同じ回転軸で回してコピーする。
これならテープ回転数の違いも吸収されてしまうのでテープを丸ごとコピーするときは便利である。
逆に言えば、これはまったく同じテープを頭から最後までコピーするとき以外に使いようが無いメカであった。
実用性に疑問符が付くメカであったが、シャープは意外にこの路線を推進していた。
また、ソニーにも同様のメカを搭載した機種が1個だけあったことも驚くべき発見である。
【情報御提供はかずくん様です】
twincam W radio cassette
TV音声(1-12ch)・FM/AMステレオツインカセット
SHRPP QT-Z10 \38,000(86/3)
他にUHFもフルカバーしているQT-Z11も同価格であった。
<新開発ツインメカ>
一見シングル、実はWのツインカセット。
従来の横ならびWから、テープを重ねる新開発ツインメカを搭載。
1つのモーター、1つの回転軸で2巻のテープを同時に駆動させる新メカニズムだから、音揺れの原因となる回転ムラや、テープスピード差がほとんど生じないテープ編集ができる。
いい音のための独創メカ、これがいまうわさのツインメカだ。
実用最大出力:7.5W+7.5W(EIAJ)
CDプレーヤーダイレクト接続回路(ライン入力と切換式)
新開発ツインメカ
TV音声多重回路内蔵
録再対応グラフィックイコライザ
音質重視10cmフリーエッジスピーカー
倍速編集Wカセット
一発選曲APSS(テープ2)
連続再生
メタルテープ対応(録再はノーマル・メタル、クロームは再生のみ)
迫力の重低音CDラジカセにWカセットをプラス。ドデカホーンの、これが実力。
マルチプレックスTVサウンド/FM/AM/コンパクトディスクカセットコーダー
SONY CFD-DW88 \86,800(87/9)
●新開発メカによるWカセット採用、デッキ部、CDプレーヤー部は指先で軽く触れるだけで操作できるフェザータッチスイッチ。
●テープ反転時、音切れが短い録再クイックリバース(Bデッキ)
●テープ編集も楽しめる定速・倍速シンクロテープダビング機構
●CDを自動編集録音できるCDシンクロリバース
●VHF/UHF音声多重ステレオチューナー搭載、二重放送の主音声と副音声を両方とも録音でき、後で自在のバランスで再生できる4ポジションのTV音声モード切替スイッチ付き
●ワイヤレスリモコン付属
●ドルビーNR・Bタイプ
●3連グラフィックイコライザー+DODECA ZONEコントロール
●別売サラウンドシステムSUR-5とシステムアップできるヘッドホンB端子
値段もさることながら、機能の充実ぶりもものすごい。
2000年現在のミニコンポよりもはるかに充実している。
ただ、この頃からすでにメタルテープは再生のみの対応であった。
シャープの1986年10月付けカタログより
SHARP QT-15CD \79,800(86/10)
SHARP QT-25CD \89,000(86/10)
25は15の後継機種と言うことで、両者よく似ている。
CDプレーヤー搭載。
ツインメカ搭載。
15はテープ面を上に装着するタイプ、25は正立透視型でなおかつWリバースデッキとなっている。
15はノーマル・メタル録再、クローム再生であったが、25ではノーマル・クローム録再、メタル再生と変わっている。
シャープの1987年3月付けカタログより
SHARP QT-5CD \79,000(87/03)
SHARP QT-35CD \89,000(87/03)
SHARP QT-10CD \59,000(87/03)
ツインカムカセットの全盛期か?
この時代、実に9機種ものツインカムWカセットラジカセがラインナップされていた。
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