ノイズリダクションの部屋・別館3

最終更新日2002年01月04日


【概要】

コンパクトカセットテープを用いるヘッドホンステレオにおいてdbx-NRを内蔵していた製品が存在した。
筆者もまったく知らなかった仰天の製品。
それはdbxに特に力を入れていたTEACから発売されていた。

資料御提供は脇田様です

PC-7RX
TEAC PC-7RX \29,800 年式不明

[カセット・プレーヤー PC-7RX]
●トラック形式:4トラック2チャネル・ステレオ
●ヘッド構成:1ヘッド(4トラック4チャネル、フォアード/リバース切換)
●使用テープ:C-30〜C-90 コンパクト・カセット
●テープ速度:4.8センチ
●モーター:DCサーボ・コアレス・モーター×1
●周波数特性:40-15,000Hz(メタル)、40-13,000Hz(ノーマル)
●SN比:52dB(NR OUT,WTD 3% THDレベル)、82dB(DBX IN,1kHz)
●ダイナミックレンジ:98dB(DBX IN,1kHzピーク・レベル)
●出力:総合60mW(30mW+30mW)/32Ω
●出力端子:ヘッドホン3.5φステレオ・ミニ(適合インピーダンス8〜300Ω)×2
●電源:電池DC3V(単3電源×2)、電灯線・市販ACアダプタ(DC3V/300mA,3.5mmφプラグ・センターアース)使用
●電池持続時間:約8時間(EIAJ,出力1mW時、アルカリ電池)
●外形寸法:111(幅)×83(高さ、突起物を除く)×33(奥行き)mm
●重量:350g(電池含む)

[チューナー・パック]
●受信周波数:FM 76-108MHz/AM 530-1610kHz
●アンテナ:FM 75Ωアンバランス(ヘッドホン・コード)、AM フェライト・バー(内蔵)
●形式:コンパクト・カセット・タイプ

【脇田様の御意見】(2001年12月23日にいただいたメールより)

当時のインプレとしましては、(記憶をたどっているので不鮮明です。m(__)m)

dbxのデコードは松下のワンチップICを使っていたのでデコード時のブレス感はさほど感じませんでした。
手持ちのTechnicsのデッキRS-B90も同じICでした。
ただオートリバース機なのでアジマスずれには悩まされました。
ソニーなどの様にアジマスがFWD.REW別々に調整できない為、A面は合うがB面はハイががた落ち等はいつもでした。
録音時にわざわざアジマスをポータブル機にあわせて録音していた事もあります。
メカデッキは当時のマランツのポータブル機のOEMでは無かったかと思います。
ボタンの配列がそのまま同じでした。
チューナーパック等と言う物がオプションで有りましたが、買いませんでした。
本体にはドルビーBが無く、dbxのみでしたのでトータルではデリンジャーの方が使いやすかった様でした。
ちなみにデリンジャーのデコードICも松下のICです。
こんな所です。


脇田様ご提供のカタログ画像

PC-7RX

PC-7RX


【筆者より】

これまたデリンジャー同様に大発見ですね。
たいへんありがとうございます。
年式、価格などをご存知の方はぜひご連絡ください。


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