最終更新日2001年3月17日
Digital Compact Cassette(DCC)はアナログ方式のCompact Cassetteの置き換え用にオランダのフィリップス社と日本の松下電器産業社が共同で開発した規格である。
もはや堂々とオーディオ考古学に名前を連ねる規格となったのである。
ビクターの97-11のハイファイコンポーネント総合カタログによると
ポータブルDCCプレーヤー ZD-1 \59,800
ちなみに欧州ではdccは98年中盤まではまだBASFもdccテープを販売していた。
ちなみにDCCデッキの一号機は
写真はエレクトロニクスライフ1992年11月号表紙より。
エレクトロニクスライフ1992年11月号より抜粋
1963年にフィリップス社により開発されたアナログコンパクトカセットは、当初ディクテーションマシン(秘書などの口頭記録用)として使用されましたが、その後のハード機器、メディアとしてのテープの性能改良により音質がすばらしく改善され、今日のオーディオ文化に欠かせない大きな位置を占めるに至りました。
エレクトロニクスライフ1992年11月号より抜粋
●デジタル高音質録音再生
スペック | DCC | MD | DAT | CD |
標本化周波数 | 48kHz/44.1kHz/32kHz | 44.1kHz | 48kHz/44.1kHz/32kHz | 44.1kHz |
量子化ビット数 | 4bit(PASC圧縮) | 4bit(ATRAC圧縮) | 16bit直線/12bit非直線 | 16bit直線 |
チャンネル数 | 2ch | 2ch | 2ch/4ch | 2ch |
周波数特性 | 5Hz-22kHz(48kHz)/5Hz-20kHz(44.1kHz)/5Hz-14.5kHz(32kHz) | 5Hz-20kHz | 5Hz-22kHz(48kHz)/5Hz-20kHz(44.1kHz)/5Hz-14.5kHz(32kHz) | 5Hz-20kHz |
ダイナミックレンジ | 105dB | 105dB | 96dB | 96dB |
記録時間 | 120分 | 74分 | 120/240分 | 74分 |
エラー訂正方式 | 二重リードソロモン符号 | CIRC | 二重リードソロモン符号 | CIRC |
変調方式 | ETM(8-10変調) | EFM(8-14変調) | ETM(8-10変調) | EFM(8-14変調) |
このスペックはCompact Discに迫るもので、従来のACCに比べると圧倒的な数値です。
●ACCを再生できる上位互換性
●テキストモードフォーマット
エレクトロニクスライフ1992年11月号より
DCCは、これまで述べたように最新の技術による、高音質、高機能、簡便性、そしてACCとの互換性を有する夢の新メディアです。
エレクトロニクスライフ1992年11月号より
DCCのカセットテープは今までのACCと互換性を保つためにほとんど同じ外形寸法を持っています。
フィリップスの このページ に詳細情報があった。
DCCデッキに使われているデジタル・アナログ再生用ヘッドは、磁気抵抗素子(MRE:Magneto-Resistive Element)を利用してテープに記録された信号を読み出します。
DCCの規格を決めてゆく中で、(1)テープ速度をACCと同じ4.7cm/secとする(2)最大記録周波数を48kHzとする(3)信号フォーマットをリニア・トラックとし、かつ8トラックを音楽信号記録に充てる(4)CDと同じレベルのエラー訂正能力を持たせるなどの条件設定を行いました。
DCCが開発された際に、PASCと並ぶもうひとつの大きな技術上のテーマがヘッドでした。
このDCCページはホームページ開設当初から設けてあるページだが、97年7月からの1年半でも状況は大きく変わった。
ソニーのミニディスクと同時期にこの世にデビューしたものの、いまではまったく差がつき過ぎてしまった。
ちなみに筆者は、こんなページを開設してはいるがDCCは所有していない。
DCC系のリンクです。
日本DCC保存会本部
ついでにMini Discの部屋
誤記、新情報などありましたら Web Master まで
現在もご使用中の方、感想をお知らせください。