最終更新日2001年03月18日
PCMプロセッサとはPCMテープシステムの一部である。
81年頃からEIAJで正式に規格化され、各社からPCMプロセッサも発売されてきた。
変わり種としては8ミリビデオのPCM規格がある。
現在のデジタルオーディオの主流サンプリング周波数は44.1kHzになっているが、この周波数に決定した理由はNTSC方式のビデオを用いるPCMプロセッサが先に実用化されたからである。
PCMプロセッサタイプがすたれた原因は、その後に出てきたデジタルオーディオ機 器との信号互換がまったく無かった点もひとつであろう。
スペック | PCMプロセッサ | DAT |
信号形式 | NTSC TV方式準拠 | 回転ヘリカルスキャン |
量子化数 | 16/14(EIAJ標準) | 16/12(32kHz) |
チャンネル数 | 2 | 2/4 |
標本化周波数 | 44.056kHz(NTSC)/44.1kHz(CCIR) | 48kHz/44.1kHz/32kHz |
周波数特性 | 10Hz-20kHz±0.5dB | 5Hz-22kHz(48kHz)/5Hz-20kHz(44.1kHz)/5Hz-14.5kHz(32kHz) |
資料提供はQUAD66様です
83年1月のカタログより。
Technices SM-100 \148,000(83/01)
●SV-P100は、録音・再生制御のために3種類の大規模LSIを開発・採用し、小型・軽量かを追求。
1/2インチDAT 一台でビデオもPCMも
さすがの16ビットメカ 文句なくハイCP
やわらかで厚みのある豊かなサウンドが魅力
華やかでのびのびと音を出してくる
クリアでしなやか 充実した機能が魅力
【ソニー商品のしおり54より】
PCM-HF10の特徴 \238,000(写真左)
・EIAJ14ビット標準フォーマット採用のPCMプロセッサとハイバンド& ベータハイファイを横幅355mmのボディに凝縮したPCM/ハイバンド・ ベータハイファイデッキ
PCM-501ESの特徴 \99,800(写真右)
・他のオーディオシステムとのマッチングが取り易い、 薄さ8cmの据置型PCMデジタルオーディオ・プロセッサ
PCM-553ESDの特徴 \150,000
・他のオーディオシステムとのマッチングが取り易い、 薄さ8cmの据置型PCMデジタルオーディオ・プロセッサ
ちなみに当時の普通のベータビデオテープの値段はハイグレードのL-500HGで\3,000であった。
例のデッキをおよそ10年間使ってみた感想ですが、長所としては160分テープを使えば連続8時間、CDなら8枚分録音できることでしょう。
次に短所ですが、頭出しのマークが録音のスタート時に自動で打ち込まれるだけなので、テープの途中でうっかり巻き戻してしまうと最後に録音したものの終了点が分からなくなる点です。
以上、長所と短所を列挙しましたが、現在ではレンタルCDを借りに行くことはめったになく、もっぱらst.GIGAのエアチェックに使っています。
私は、ソニーのPCM−501ESを使っています。
最後に自分なりの長所と短所を上げます。
長所
短所
こんな感じです。再生産されればいいのですが・・・。
【筆者より】
79年2月8日 日本経済新聞 朝刊
VTRをPCM録音・再生装置として活用するためのアダプタが近く商品化される音響機器メーカー12社で仕様案がまとまり、日本電子機械工業会で統一規格として認められそう。
現在のFM放送からはもはや想像もつかないが、70年代末期から80年代初頭はFM放送を録音して音楽を楽しむことがもっともポピュラーなオーディオライフスタイルだった。
アナログレコードはコンパクトディスクに負ける前に、すでにオーディオの主流からは外れていたのである。
だからこそ、みな必死でFM番組表を見てターゲットとなる番組を絞っていた。
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