ソニーAPMスピーカーの部屋

最終更新日2002年1月2日


【概要】

APM

 ソニーがデジタルオーディオ時代を迎えるときに自信満々で発売したAPM(Accurate Pistonic Motion)スピーカー。
 1981年の発売。
 一時期は、同社のラジカセまで普及したが、なぜか急に止めた。

APM

 個性的なスピーカーで、好ましい存在であったが、どうしてやめたのだろう?
 もったいない。


ソニーの広告より 資料御提供は神奈川県在住の内田様です。

未来を聴いてしまった。
その感動と驚きとを、味わわせてくれるデジタルオーディオ時代のスピーカーシステム。
ソニーから、先鋭のAPM-77
新たに木目仕上げの”W”が加わりました。

 デジタル録音レコード、DAD・コンパクトディスク、PCMデッキ・・・・・・
 いま、オーディオの流れは滔々とデジタルへ向かっています。
 ひずみの少なさ、分解能のよさ、高SN比、そして広大なダイナミックレンジを特長とするデジタル技術は、われわれの目前にあるのです。
 この革命的ともいえる音楽ソースの質向上に、積極的に対応するため、スピーカーシステムにも新たな発想と進歩が求められて、当然です。
 APM-77は、ソニーがAPM-8で世に問うたAccurate Pistonic Motion方式の真価を、広く聴いていただくためにお届けするスピーカーシステムです。
 その音質は非常にクリア。
 透明感高く、明るく音像定位感にすぐれています。
 ひとくちでいえばlive and crystal。
 軽質量・高剛性振動板の平面駆動というAPM方式の(1)分割振動が少なく、(2)ダイナミックレンジが極めて広く、(3)解像度が高いという特長をありありと聴き取っていただけるシステムです。
 つまりAPM-77を聴くことには、在来型のスピーカーシステム同士を聴き比べ、買い替えていたのとは、明らかに異なる意味があります。
 そこには、本来の音を聴く感動があるでしょう。
 そしてまたAPM-77の音のなかには、来るべきデジタルオーディオ時代を視野にいれた、ソニーの明確な考えかたを感じ取っていただけるはずです。

新製品3ウェイ・スピーカーシステムAPM-77W \160,000(1台ウォールナットのつき板仕上げ)

APM-77W


来るべきデジタルオーディオ時代をもしっかりと見据え、音にひそむしたたかな理論の解析からスピーカーの新しい姿を探っています。ソニー。

APMスピーカー
ひずみの少なさ、分解能の良さ、高SN比、そして、広大なダイナミックレンジ....と、デジタル技術が音響分野にもたらした進歩の幅は、まさに革命的と呼べるほど大きなものがあります。
こうした音楽ソースの質の向上に少なからず応えようとしたとき、スピーカーにもドラスティックな進歩が求められるのは必然です。
ソニーは、この課題を満たすため、あらためてスピーカーの基本的な振動解析からアプローチ。
正確なピストン領域の拡大というテーマをもって、従来のコーン型スピーカーの枠を離れ、まったく新しい試みを行いました。
そして、誕生させたのがAPM(Accurate Pistonic Motion)スピーカーです。
分割振動をなくしたい
スピーカーの再生音に極めて大きな影響を及ぼす振動板の分割振動。
これを抑えるには、分割振動が起きる周波数をできるだけ高くし、使用帯域外に追い込んでしまおうという方法があります。
この考え方に沿って、振動板の剛性を高くして密度を下げる、端的に言えば、できるだけ軽くて丈夫な振動板を使用することが、さまざまな素材で試みられてきました。
しかしソニーは、これまでの紙をメガホンのように丸めたコーン型スピーカーでは、分割振動の影響を少なくするには限界があるという視点から、まったく新しい手法の研究・開発に取り組んだのです。
そうして、ハニカムスピーカーを生み出しました。
振動板の剛性を高め、周波数特性のピークやディップをなくしたい。
APMスピーカーのもっともおおきな特長は、その振動板の構造です。
航空機や新幹線にも使用され、軽くて極めて丈夫な構造として知られるハニカムサンドイッチ。
これは六角形の蜂の巣状のハニカムコアを2枚のスキン材で挟み込む構造です。
この振動板は、曲げ剛性が従来のコーン型スピーカーの500〜1,000倍(当社比)に達し、実際の使用状態における実験結果でも、その変形の程度は、コーン型の1/20〜1/30(当社比)におさまっています。
また、振動板を平面にしたことにより、キャビティ効果と呼ばれる空気の共振現象を排除することができます。
こうして、周波数による音圧の変化を防ぎ、周波数特性をよりフラットに近づけたのです。
分割振動のパターンを単純化したい
振動板の分割振動モードは、周波数により複雑に変化します。
APMスピーカーの四角い振動板の分割振動パターンは非常に単純で、その節目も定位置に生じます。
これにひきかえ、たとえば円形の振動板では製造上の問題から心円を求めるのが非常に困難なため、分割振動の節目が往々にして定まりません。
この節目を駆動点とすれば特定のモードを消すことができるわけで、APMスピーカーはこの点大変有利といえます。
特にウーファーでは、分割振動の節目が集中する4点を駆動点に選び、4つのボイスコイルによってドライブするという、極めてユニークな手法を採用しています。
これにより、使用帯域内の分割振動をぎりぎりまで押え込み、ピストン領域を大幅に拡大。
あくまでフラットな周波数特性と、優れたパワーリニアリティを実現しています。
また、ボイスコイルを前面スキンに装着したことにより、ダイレクトな駆動が可能になり、音のクォリティは言うまでもなく、楽器の存在感や奥行き感の表現が良好になりました。

<2001年12月16日追記>
以下の資料ご提供はESPRIT太郎さんです。
apm catalogue 1983 11
1983年11月総合カタログ表紙

APM-55Wの詳しい説明

APM-77Wの詳しい説明

APM-33Wの詳しい説明

APM-8MONITORの詳しい説明

APM-6MONITORの詳しい説明

APM-4の詳しい説明

APM-700の詳しい説明

APM-500の詳しい説明

APM-090の詳しい説明

SS-X300の詳しい説明


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